こんばんは!
福島市の尾形自動車工業です。
今回、車検でお預かりした、ホンダ「Nbox」。
ATFの汚れをチェックしたところ、だいぶ劣化していたので、新品と交換となりました。
ATFとは、オートマチック車のミッションオイルのことです。
トランスミッションのギアへの動力を伝える役割があるオイルです。
トランスミッションの潤滑や油圧の制御などの役割もあります。
ギアを動かすのでとても重要です。
ATFの劣化が進むと、適度な油圧の制御ができなくなり、スムーズなギアの切り替えができなくなり、最悪の場合、変速ショックが起こりやすくなりとても危ないのです。
ATFの状態を確かめるには、オイルを一部抜き取って、目視や匂い、又は専用の機械で判断します。
ATFの抜き取り方には、上抜き、下抜きなど何通りかやり方があますが、今回は下抜きしました。
下抜きの方法がよりオイルパンの中のオイルを残すことなく抜き取りやすいので、下抜きをしています。
お車をジャッキアップして、下のオイルパンのドレンを外し、オイルを出します。
抜いたオイルを確認してみると。。。
古いオイルは真っ黒です。。。。
これでは、ギアの動きに支障が出るかもしれません。
ですので、ATFは新品と交換です。
下抜きでのオイル交換は、オイルパンの複雑な構造のため、オイルの入れ替えを何度かに分けて作業をしなくてはならないため、手間と時間がかかりますし、オイルの量も使います。
そうして、ようやく、オイルパンの中のATFを綺麗な色のオイルに入れ替えることができました。
ATFの色はメーカーによって違いますが、今回の新品のオイルは綺麗な赤です。
ATFの交換時期の目安は、メーカーにより異なりますが、走行距離だと大体20,000km〜30,000kmといわれています。
劣化したATFのまま走行を続けていると最悪の場合には車が動かなくなったり、大掛かりな修理になり大きな出費をする場合もありますので、定期的なATFの交換をお勧めします
ATF交換は、専用の工具を使いますし、オイル選びのコツもありますので、プロにご相談くださいね*