こんにちは!
福島市の尾形自動車工業です*
入庫したホンダ「N-one]の12ヶ月点検にて
「スタビライザーリンク」のブーツ部分からグリス漏れが確認されました。
スタビライザーは、車の前後のサスペンション部品を連結する役割のある部品で、ブーツはそのスタビライザーリンクの接続部に使用される重要な部品です。
各接続部にはボールジョイントがあり、ハンドルの操作に伴って摩擦を抑えながら動いています。この関節部には潤滑剤(グリス)が塗布され、グリスの漏洩や異物の侵入を防ぐためにブーツが取り付けられています。
ブーツはゴム製なので、使用するうちに摩耗し、ひび割れや破れが生じることがあります。
ブーツが破れると、グリスが漏れたり異物が混入したりし、関節部の潤滑が妨げられます。
このまま走行を続けると、関節部の金属同士が擦れ、スタビライザーリンク自体も傷み、劣化してしまいます。
今回のお車のスタビライザーリンクもやはり傷んで劣化していました。
劣化したスタビライザーリンクは、走行中に異音を発生させ、車両が振動したり不安定にする可能性があります。
さらに、不均等なイヤ摩耗が生じ、タイヤの寿命を短縮し、交換頻度を増加させる原因となります。
何より事故の危険性が高まりますので、ブーツ破れがあると車検には通りません。
今回の点検ではスタビライザーリンクの交換となりました。
交換後、試運転をし、交換した箇所の緩みや不具合などがないか確認できたら作業終了です。
これでまた安心してお乗りいただけますね!
スタビライザーリンクの交換作業は、結構自分でDIYされる方も多いようなのですが、正確なトルク設定や交換手順が必要ですので、専門的な知識や経験を持つプロのメカニックに依頼することをお勧めします*